ドラクエ7のコネタその2です。
セリフ集(管理人はここと同じ)を合わせて読むと面白くなるかも知れません。
2-1 デザインの話
主人公の帽子は、PS版とリメイク(3DS)版でデザインが違います。
上の画像の通りです。
3DSは裏側にも縁取りがあり、帽子のヒモが縫い付けてあります。
PSは何もありません。ヒモと帽子は一体形です。
色はどちらも同じです。
他のキャラのデザインとしては
・各手袋・靴の縫い目
・主人公のタイツがズボン(公式にタイツとして描かれてはいないので、PS版も同じ可能性はある)
・マリベルのベルトの色(赤→茶色)
・マリベルの指輪
・マリベルの靴(菱形の模様→ストラップ止め)
・キーファの腰ベルトの穴の数
・メルビンの下半身が鎖帷子を着ている
ということです。
また、鳥山明先生の公式イラストでも細かな違いがあります。
更に、PS版公式ガイドブック(村上ゆみ子先生)のイラストも違う点があります。
・2000年のイラスト(ギガントドラゴンと戦う三人)の主人公の帽子のヒモとマリベルのベルトが、既にリメイク版と同一のデザイン
・マリベルの瞳の色は、PS版パッケージとPS版公式ガイドブックのみ青(他は青緑に近い色)
・メルビンの胸の模様の色は、PS版公式ガイドブックのみ緑
2-2 出現の話
船に乗った状態で、陸上ギリギリまで近づきます。
そこで「くちぶえ」を吹くと、出るのは海上のモンスターですが、背景は陸上の状態になります。
それだけのコネタです。
2-3 建築家の話
建築家バロックのイベントは、リートルードをクリアした後も少し続きます。
イベントを進めると、最終的にエイミがクリーニ邸で働くようになります。
ゲームクリアには不要ですが、面白いので見ておきたいイベントです。
建築家バロックはネコを飼っています。
バロックの家の屋上にいるネコがそれです。
そのネコは、バロックがリートルードに引っ越す際、一緒にクリーニ先生のところに引っ越しています。
バロックは猫好きのようです。
エイミやその母親エミリアにも優しかったようなので、いい人だと言うのが分かりますね。
マリベルも彼女にしか懐かないネコを飼っています。
シャークアイも猫が好きで、特にミントちゃんと言う猫がお気に入りでした。
海にまつわる物語のためか、ネコ好きが多いゲームです。
2-4 ぬすっとの話
はっきり言います。
ぬすっと斬りは役に立ちません。
ぬすっと斬りの仕様を説明します。
ぬすっと斬りは、成功すると攻撃のあとに「○○は××をぬすんだ!」と表示されます。
ただし、成功するのはその攻撃がトドメになっていない場合のみです。
確認は3DS版で行いましたが、おそらくPS版も同じ仕様です。
じゃあ、「時の砂で何度もやり直せばいいんじゃ?」となります。
それにはこんな仕様があります。
ドラクエ7は敵の出現情報が固定です。
全く同じ条件で繰り返した場合、
「あと○歩で○○の組み合わせのモンスター出現」(3DSはちょっと仕様が違いますが)
「出現したモンスターは○○を落とす」
「モンスターが○○の行動をとる」
は完全に固定されます。
このパターンを変更するには「はなす」やアイテムなどを使います。
ちなみに、この「変更」は教会のセーブ・リセットも含まれます。
ですので、戦闘中以外で全く同じ状況を繰り返すことは不可能です。
(戦闘中は時の砂を使ってパターンを繰り返すことが可能)
アイテムドロップするかどうかも出現した瞬間に決まっています。
ぬすっと斬りの成功もこれと同じです。
戦闘中にパターンを変更する方法は、筆者はPS版の「はなす」と、命令させろでキャラクターの行動を変えることの二つを確認しています。
時の砂でぬすっと斬りを成功させるには、キャラクターの行動をちょっとずつ変えて試してみる必要があります。効率悪いですね。
パーティが強すぎる場合、ぬすっと斬りは全く役に立ちません。(一撃で倒してしまうため)
その場合、全員盗賊や海賊にして盗めるのを待つしかありません。
ちなみに、盗賊などの「ぬすむ」はテキストでは「ぬすんでいた!」ですが、実質はアイテムドロップと同じです。
そのため、ボスから「ふしぎな石版をぬすんでいた!」と言う状況になったりします。
また、モンスターの心はアイテムドロップとは別です。
盗賊などの盗みで入手することはできません。
そのため非常に確率が低く、集めるのに苦労します
「ダンビラムーチョは 宝箱を落とした!」に複雑な感情を抱くプレイヤーは少なくない筈。
またどうのつるぎだろ と諦めの境地に達します……
2-5 オオカミ伝説の話
オルフィーには白きオオカミの伝説が伝わっています。
はるか昔、オルフィーを襲った魔物を白きオオカミ達が倒すというものです。
その戦いで白きオオカミは殆どが死に絶えました。
唯一の生き残りが、お腹に子供を持ったメスのオオカミです。
そのオオカミがガボの母親で、生まれた子供がガボに当たります。
この伝説は「はるか昔」の話です。
その当時にガボが生まれたとすると、ガボの実年齢はとんでもないことになります。
……となるんですが、ここでルーメンのある商人のセリフを引用します。
「なんたって 出発が 何百年も 遅れちゃいましたからね。」
なんと、ルーメンは闇に封印されてから数百年もたっているのです。
しかも、ルーメンには「真新しい墓」があります。
これはヘルバオムに襲撃された人(一度目の襲撃)の墓です。
ルーメンがヘルバオムの襲撃に遭ったのは、闇のドラゴンが舞い降り、ルーメンが闇に封印される前の話です。
このことと「何百年も経っている」のセリフは矛盾します。
(封印されて何百年も経っているなら、それ以前に作られた墓は古くなっている筈)
つまり、闇に封印された世界は、時間の経過がメチャクチャになっているのです。
これと同じようにオルフィーも、封印されて以降の時間がメチャクチャになっているのかも知れません。
というわけで、ガボの年齢は恐らく見た目相応なのでしょう。
個人的には12〜13歳くらいかと思っています。(あくまで主観)
2-6 アザの話
主人公の手の甲には、生まれつきアザがあります。
最初は良く分からない形のようですが、あるイベントによって水の紋章の形になります。
主人公が水の精霊の加護を受けている証であり、作中でも幾度かその力は発揮されます。
このアザは、PS版ではセリフやメッセージ、イベントで光る箇所全てが「左手」です。
しかし、3DSのリメイク版では全て「右手」に変更されています。
(筆者は過去マーディラスで止まっているので、以降は不明ですが)
このアザについては、公式イラストでは一切描かれていません。
主人公の生まれつき持っていたアザの形は不明です。
そもそも水の紋章も、PS版時代に正確な形が分かる公式の画像がありません。(筆者の確認する限り)
ですので、敢えて紋章の位置を変更する理由がないのですが……
また、主人公の設定は「アニエスのお腹の子が、水の精霊の力によってマーレのお腹に移動した」というものです。
そこから考えると、主人公の容姿や体質はシャークアイ夫婦から遺伝することになります。
ボルカノ父さんのようにはなれないかも知れませんが、きっと逞しい立派な漁師になることでしょう。
ちなみに、水の紋章の形は、PS版の攻略本やゲーム上で一応何となくは把握できます。
(イラストによって細かいパーツが違いますが)
かなり丸っこいんですが、リメイク以降は角ばってゴツくなっています。
2-7 オープニングの話
PS版のオープニングと3DS版のオープニングは全く違います。
PS版をやりこみまくっていた筆者は、リメイク初プレイで面食らいました。
まず、3DS版はOPムービーがありません。
PS版は「エデンの朝」というBGMと共にエスタード島の情景を映した後、キーファが謎の遺跡の地下から手だけ出てきて、主人公のトカゲがその様子を見ているムービーがあります。
3DS版はそもそも謎の遺跡が非常に簡略化されており、トカゲも存在しません。
(元々あのトカゲは、鳥山明先生が主人公の性格を表現するために描いたもので、ペットや何かというわけではないようです)
ゲーム開始して即、キーファの遺跡の謎を解くセリフから始まります。
ここで非常に勿体ないのは、3DS版はすぎやまこういち先生の「エデンの朝」が作中で登場しなくなる点です。
東京都交響楽団(3DS版オーケストラの演奏を担当)版「エデンの朝」は、おまけとしてサウンドトラックに収録されています。
本編で使われないのが非常に惜しまれます。
この後、フィッシュベルの夜にマリベルと会話をするイベントは同様です。
しかし、PS版のフィッシュベルは殆どが砂浜だったのに対し、3DS版は木製のしっかりした港となっています。
マップも変更があり、一部の建物の角度が変更され、西の洞窟(船を隠していた場所)もなくなって、代わりとなる場所がフィッシュベルの外に作られました。
謎の遺跡も簡易化され(PS版は長いという声も多かったためか)、スイッチを押すだけの簡単な謎解きになっています。
今更ですが、筆者はオリジナル至上主義です。
「PS版最高!!!」と大いに贔屓目が含まれていますが、あしからず。
2-8 BGMの話
DQ7の公式の音源は三種類あります。
PS版のシンセサイザー、PS版のオーケストラ(ロンフィル演奏)、3DS版オーケストラ(都饗演奏)です。
同じオーケストラでも、聞き比べるとかなり違いがあります。
また、PS版シンセサイザーのみ「魔塔の響き」が1〜5と分割されています。
ゲーム上ではイベントによって流れる箇所が異なり、全く違う印象を受ける曲となっています。
例えば、最も良く聞くであろう塔のBGMは「1」に当たります。
オーケストラ版では一つの曲として「5」から始まり、「1」は真ん中あたりで流れます。
3DS版「魔塔の響き」は、PS版のオーケストラと同様です。
どのイベントや場面でもPS版シンセサイザーで言う「5」から始まります。
また、「血路を開け」は3DS版だと不思議なことになっています。
ゲーム中のイントロはPS版オーケストラと同様の迫力ある演奏ですが、サントラではかなり静かな、緊張感のあるイントロとなっています。
ほとんど別物で、ゲームで聞き慣れた方はサントラを聞いて意外に思ったのではないでしょうか。
また、DQ7のイベント上でホイミをかける際のSEは、後のシリーズでの定番となっています。
これは確か7が初出の筈です。(「!」のピキーンは6が初出か?)
おまけとして、DQ10の話。
DQ10は過去作のBGMが流用されていますが、サントラの音源を使っているためか、「血路を開け」のイントロも静かなものとなっています。
また、「失われた世界」は初期の容量が限られた頃に使われたため、2ループ目がありません。(オーケストラでは2ループ目で印象的なアレンジが加わる)
残念なことに、筆者はドラクエコンサートでDQ7の曲の生演奏を耳にしたことがありません。
「血路を開け」がどちらのイントロで演奏されるのか気になるところです。
2-9 シナリオ進行の話
ドラクエ7は石版システムの都合上、クリアする町の順番がほぼ決まっています。
唯一の例外はプロビナ・ルーメン・マーディラスです。
攻略本では上記の順番でマップが掲載されています。
通常は上記の通り、プロビナルーメンは前後しても、マーディラスを最後にクリアするでしょう。
しかし、フォーリッシュのからくり兵跡地にいる占いオババの占う順番は異なります。
最初にマーディラスの景色が見えると言い、プロビナ、ルーメンと続きます。
順番を変えるメリットは一つあります。
この三つをクリアすると、マリベルがパーティを離脱しフィッシュベルに留まることとなります。
大体の場合マーディラスが最後なので、現代マーディラスでのマリベルの「はなす」を聞く機会は少ないですが、しっかりセリフがあります。
ガボとのかけあいまであります。
(マリベルがいない場合、彼女のツッコミがなくなりガボが一人で話す形になっている)
また、謎の遺跡の仕掛けのフロアにマリベルを連れて行くと、「はなす」セリフがあります。
と興味津々だったり、「壁画を見に来たんじゃないでしょ!」と主人公にツッコんだりします。
キーファも「ここって 神殿とは全然 関係ない方向じゃないか?」とツッコミます。
序盤は驚くほど「はなす」の量が多いです。
2-10 本の話
本だなには、「わざわいをよぶ老人」やその後のスイフーが山賊となる顛末の本などがあります。
シナリオ関係の本以外にも、色々な本があります。
シリーズものの本はこちらのセリフ集にまとめています。
哀愁漂うのは「冒険家ヌルスケの日記」です。
この本は過去世界のみに存在し、ヌルスケの旅の一部が語られています。
ヌルスケはどうなったかと言うと、現代レブレサックにお墓が建てられています。
その墓石の裏を調べると、ちいさなメダルが5枚入手できます。
ヌルスケの日記で集めたと書かれているのは、メダル4枚までです。
方向オンチのヌルスケは、その後5枚目のメダルを入手し、メダル王の城を見つけることなく、レブレサックに骨を埋めたのでしょう。
切ないですが、彼の生涯が満足いくものであったことを願います。
ちなみに、このシリーズ系の本は本編が進むにつれ激減します。
「はなす」セリフのバリエーションも徐々に少なくなっていきます。
「プレステになってあれもこれもできる! そしたら時間なくなった!!」というスタッフのやる気と制作上の限界が見え隠れして好きです。
以上。
そのうち増えるかも知れません。